クリスチャンは、世界最高の価値を持つ情報である「福音」を、すべての人に知らせることが仕事です。今回は「知らせること」について考えたいと思います。
パウロは、ピリピ人への手紙の中で、「あなたがたの寛容な心を、すべての人に知らせなさい」と教えています。私たち日本人は「奥ゆかしさ」を重んじてきましたので、自分が「寛容な心」を持っていたとしても、それを吹聴して周りの人々に直接知らせることには抵抗があります。とはいうものの、パウロのこの言葉には、私たちに対するとてもとても重要なメッセージが込められているのです。
現代社会には、愛に飢え乾いている人がたくさんいます。自分の居場所を見いだせず、探し求めている人がたくさんいます。自分を優しく受け入れてくれる友人を求めている人がたくさんいます。イジメや差別に傷ついている人、虐待に苦しんでいる子どもたちが本当にたくさんいるのです。
今の日本には、心傷つき苦しんでいる人や、やり場の無い孤独感や怒りと戦っている人がなんと多いことでしょう。これは緊急事態なのです。この事実をシッカリと認識して、急いで知らせていかなくてはならないのです。
私たちの教会は、どんな人をも寛容な心をもって受け入れることのできる、すべての人にとって良い場所であることを知ってもらう必要があります。クリスチャンは、聖書を土台にした「寛容な心」を持っていることを知らせ、人々に安心を与えることが大切です。
教会やクリスチャンの良い情報を、周りの人々に知らせる努力をしなくてはなりません。教会の周辺地域の「すべての人に知らせる」ためには、どのような方法があるかを考え、学び、知恵を尽くして良い情報を知らせるのです。
地域の方々と共に行う行事などに積極的に参加したり、自治会の集まりに出席したり、地元の運動会や文化祭に関わったりすることで多くの方々と友人になることも一つの方法です。タウン情報誌、ローカルのテレビ局やラジオ局、市役所や町村役場とのコミュニケーションをとることも、情報を知らせる上で必要なことでしょう。SNSを用いて常に情報を発信し続けることは、現代社会ではマストです。本当にたくさんの方法があります!!
重要なことは、知らせる情報をどのように「表現」するかです。真っ先に考えなくてはならないのは、「情報を受ける人」の立場になって「知らせる表現」を考えることです。決して独りよがりの表現方法にならないようにすることです。
クリスチャン用語満載の情報では、地域に住むすべての人に知らせることはとても難しいのです。教会になじみのない人々にとっては「賛美」や「礼拝」という、クリスチャンにとっては当たり前の言葉でさえも耳慣れないのです。彼らが確実に理解できる表現を考えていかなくてはなりません。
「すべての人に知らせる」という仕事は、最高にクリエイティブな仕事です。楽しく知恵を絞りながら「知らせる方法」をクリエイトしてまいりましょう。
教会は最高!! クリスチャンは最高!! これを知らせましょう!!!!
ハレルヤ!!!!
あなたがたの寛容な心を、すべての人に知らせなさい。(ピリピ人への手紙4章5節より)
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