ナイジェリア中部カドゥナ州の村で19日未明、20人以上の武装した男らが教会を襲い、牧師とその娘ら計17人を拉致する事件が発生した。現地の指導者によると、同州の別の村では1人が殺害されたという。ナイジェリアの複数のメディアが伝えた。
ナイジェリアの「ザ・ケーブル」(英語)や「ザ・ネイション」(英語)が伝えたところによると、同州内の複数の村が19日未明、武装グループから襲撃を受けた。このうちダンカンデ村では、ウィニング・オール福音教会(ECWA)所属の教会を、20人以上の武装した男らが取り囲み、ザカリヤ・イド牧師とイド牧師の娘、また他の15人を拉致した。拉致された人の中には、アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団所属の牧師の息子も含まれていたという。ECWAは、ナイジェリアで最も大きなプロテスタント教派の一つ。
目撃者によると、教会が襲われたのは19日午前0時半ごろで、当時は聖歌隊の練習が行われていた。この教会では通常、聖歌隊の練習を土曜日午後9時から日曜日午前1時まで行っており、練習中を狙われたという。
「私たちが教会にいると、20人以上の武器を持った男たちが教会を取り囲み、発砲し始めました。みんな怖がりましたが、すでに教会を包囲されていたので逃げるすべがありませんでした」
一方、ググワクワテ村の指導者はザ・ケーブルに対し、兄の息子が襲撃で殺されたと語った。「盗賊まがいの彼らが私たちの村を襲うのは、これが5回目です。約2カ月前には、農場で2人が拉致されました」と言う。