青山学院大学は16日、昨年10月23日発行の週刊誌で、同大の女子学生を含む女性の名誉と尊厳をおとしめる記事が掲載されたとして、同誌の出版社に対し、三木義一学長名で厳重に抗議したことを大学のホームページで明らかにした。
同大は、問題とされる記事について「前時代的な考え方に基づく」と批判。「本学の女子学生のみならず広く若者の尊厳を損なうものであることを、出版社が重く受け止めるよう要望します」としている。
また、同大がキリスト教主義を掲げる教育研究機関であることにも言及し、「すべての者の人格が尊重され、個人の自由を最大限に尊重した学園生活が維持されなければなりません」と主張。大学としてそのために、講演会やシンポジウムなど、さまざまな取り組みを学内外で推進していると述べている。
女性蔑視の報道をめぐっては最近、男性誌「週刊SPA!」(扶桑社)が昨年12月25日号で、大学の実名を挙げて女子学生を性的にランク付けする内容の記事を掲載したことが大きな問題となった。これに対しては、フェリス女学院大学など実名を掲載された5大学が抗議し、同社はホームページ上で謝罪のコメントを発表するなどしていた。
青山学院大学は週刊誌名に言及していないが、「週刊SPA!」は昨年10月23日号でも、同大を含む複数の大学の実名を挙げ、女子学生を性的にランク付けする内容の記事を掲載していた。