上智大学経済学部4年生の美能友恵さんがこのほど、同大に隣接するカトリック麹町聖イグナチオ教会の天井デザインを施したバッグハンガーを企画・商品化した。「学生がカトリック精神に触れる機会が少ない」「荷物を床に置くことに抵抗を感じている人が多い」という2つの気付きから発案された商品で、後者についいては事前に学生を対象にしたアンケートも実施した。
アンケートは同大の3年生(当時)241人を対象に昨年末に実施。「大学の授業で荷物を床に置くときに抵抗を感じたことがありますか」という質問に、「ある」(22%)、「まあまあある」(28%)と、半数が抵抗を感じていると回答した。一方、「教室に荷物を掛ける場所があったら使いたいですか」という質問には、「使いたい」(56%)、「まあまあ使いたい」(24%)と、8割が使いたいと回答した。
美能さんが所属する小阪玄次郎准教授(同学部経営学科)のゼミは、昨年3月から所属する学生11人が、同大のグッズ開発などを行う会社に新規グッズ開発を提案してきた。7案が最終候補として絞られ、昨年12月に美能さんのバッグハンガーが選ばれた。
同大によると、バッグハンガーに使われている聖イグナチオ教会の天井デザインは、イエス・キリストと12使徒をイメージしている。
バッグハンガーの価格は税込1200円で、初回製作ロット数は500個。8月初旬から同大四谷キャンパス9号館地下、聖イグナチオ教会付属ショップ、四ツ谷駅周辺のキリスト教関連店舗などで販売される。また、オープンキャンパスなどの学内イベントでも販売が予定されている。