【CJC】米国務省は5月29日、「信仰の自由に関する国際報告書」(2017年版、英語)を発表した。今年は特に北朝鮮が取り上げられ、報告書は非政府組織(NGO)の報告に基づき、北朝鮮では賛美歌を歌ったり、聖書を読んだりすることが処罰対象になり、収容所に投獄されるケースがあると明記している。同国で宗教活動に携わった人が処刑や拷問の対象になるなど「苛酷な状態」に置かれ、政治活動や宗教活動で政治犯収容所に拘束されているのは約8万~12万人に上るとの推計を示した。
報告書は中国について、習近平国家主席への権力集中が進んだ昨年10月の共産党大会前から宗教活動への締め付けが強まり、現在も継続中であると指摘した。
米政府は北朝鮮や中国について、イランやサウジアラビアと共に、信教の自由を著しく侵害している「特定懸念国」10カ国に含めている。