「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださるのです」(ピリピ2:13)
クリスチャンの信仰の素晴らしさは、天地宇宙を創られた命の与え主である神と一緒に歩むことができることです。罪人で何の価値もない私たちを神が選び、救いへと導くために、神の独り子なる、イエス・キリストがこの世に現れてくださり、十字架の上でご自分の尊い命を捨て、私たちの身代わりとなって死んでくださった。このイエスを信じ受け入れるならば、私たちの罪深い命が死んだのであり、イエスの命を頂き、本当の自分が生き返るという奇跡を救いの出来事の中で与えられるのです。私たちは自分の力だけで頑張るのではなく、この聖書の信仰を通して神の愛を頂き、神と交わり、神に聴き、神に励まされて新しい命、人生の価値が与えられますから感謝します。
今日の聖書箇所には大きな祝福の証しがあります。クリスチャンとして聖書の教えを信じて生きる私たちには、神が働き掛け、つながってくださるのです。神が働いてくださるので、神の偉大な御心が私たちに伝えられ、自分の頑張りや悟りなど、私たちの小さな枠で終わる生き方ではなく、弱い私たちが神に喜ばれる素晴らしい御業を行わせていただける者となるのです。神から与えられるものの大きな特徴が2つ、この聖書の箇所から分かります。
1. 神が志を立ててくださる
神から与えられた志を持っていますか。本来、私たちは自己中心で罪深く、自分の心の中にあるものばかりを祈り求め、自らの力で自分を超える大きな志を立てられるような存在ではありません。
けれど、神の恵みを頂き、その軸をぶらさずに長年歩んでいると、神から働き掛けてくださり、志が与えられるのです。イエスのために生きようとするなら、誰に対しても与えられるのです。神からの豊かなビジョン、計画、志を頂いて、大きく人のためにも神のためにも用いられる人生を歩むことができる、この大きな恵みに感謝します。
2. 神は事を行わせてくださる
力の無い弱い私たちですが、クリスチャンとして、しっかり御言葉を土台として生きていくならば、自分の力ではとてもできないような素晴らしい働きを神によって成し遂げさせていただけるのです。これを感謝して受け止めたいと思います。萎縮し、小さくなろうとする私たちの心を今、信仰によってしっかりと押し広げようではありませんか。
神から志を与えられ、神が事を行わせてくださったインド伝道の働きも35年を超えました。今年は、私が野外の大集会を始めてから20年目の節目の年です。その間に、おびただしい数の人々が福音を聞き、主イエスにより多くの人々が癒やされ、6千人近くの人が救われ、数十の教会ができたと伝えられ、驚くべき恵みに感謝しました。
この海外伝道のビジョンも神の御心によって私たちの教会に与えられた志です。それを弱い私たちが行おうとするとき、神の力で行わせていただけることを忘れずに、ここまで歩んできました。皆で、神の御心のままに志を与えられ、神の力によって事を行わせていただける、クリスチャンらしい力強い大きな人生を歩ませていただきましょう。共に信仰の枠を拡大しようではありませんか!
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