結婚までの純潔を誓うしるしである指輪「ピュリティ・リング」を受けるセレモニーが11月26日、札幌市のインターナショナル・クリスチャン・フェローシップ(ICF)教会(ジェリー・ジャンセン牧師)の礼拝の中で行われた。中高生や大学生、社会人など、結婚前の若者が親や信仰の先輩から指輪を受け取り、結婚まで守られるよう、祝福を祈ってもらった。
セレモニーは2009年に始まり、数年に1度行われる。それに先だってセミナーが開かれ、婚前交渉を当たり前とする現代の風潮の中で、結婚まで純潔を守る大切さが聖書から教えられる。今年のセミナーには、中高生を中心に未婚の若者のほか、親や大人も参加した。
「セックスを先取りし、結婚の線がぼやけてきている今日、このメッセージをはっきり語ると、若者は納得し、『よし、自分もこの道を歩もう』と決心します」と語るのはジェラルド・グドール氏。セレモニーを担当する同教会長老で、CFNJ聖書学院(北海道石狩市)国際部長も務める。
セミナーに参加した高校3年の女子生徒は次のように感想を語った。
「(結婚前の純潔を守ることは)将来の選択肢を増やすことになるし、また、付き合っている間、体のことに振り回されず、お互いを本当に知っていくことができると知りました。間違った情報が世の中にあふれているため、以前はセックスに対して嫌悪感を持っていましたが、それ自体は悪いことでも汚いことでもないし、夫婦が愛し合って、許されれば子どもが与えられる、祝福された行為だと教えてもらえ、前向きになれて良かったです」
セレモニーでは、礼拝の出席者全員が若者と共に清く歩むことを約束した。グドール氏は、「今後も必要に応じてセミナーやセレモニーを行っていく。要望があれば、他の教会とも協力していきたい」と話している。