東京基督教大学(TCU、千葉県印西市)学長で日本長老教会教師の小林高徳(たかのり)氏が先月24日に召天し、TCU・日本長老教会東関東中会による合同葬が今月25日(土)午後1時~2時半(受付開始11時半)にTCUチャペルで執り行われる。葬儀委員長は廣瀬薫氏(東京キリスト教学園理事長)。
小林氏は米国出張中の22日、礼拝説教奉仕のため、TCU卒業生が牧師をするアンカーサウスベイ教会(カリフォルニア州)に向かう途中、タクシーの中で心筋梗塞の発作を起こした。救急車で搬送され、集中治療室で緊急救命措置を受けていたが、日本時間の24日午後9時半ごろ、日本から夫人の宮子さんとTCU教員が駆け付ける前に容体が急変し、召天した。61歳だった。法的手続きを米国で済ませた後、遺体が日本に送られた。
TCUの学生の間では、学長の突然の死に動揺が広がった。先月9日に行われた学園祭「シオン祭」でも、小林氏は学生に混じって姿を見せていた。2年在学中の学生は次のように語る。
「小林学長は常に学生とのコミュニケーションを大切にして、よく食堂で学生と一緒に食事をされていました。またその授業は、優しく静かな先生の情熱が溢(あふ)れて、時に笑いが起こるような授業でした。先生が亡くなられたと知らせを聞いた時は、あまりにも突然で、すべてが夢ではないかという非現実感と無力感に襲われ、悲しみが湧いてきませんでした。しかし、時間が流れ、小林学長が死去されたニュースを見る中で少しずつ悲しみが溢れて、現実を受け入れることができました。周りの学生の反応は、初めて身近で死を経験し、死に恐れを感じる人が多かったです」
TCU(千葉県印西市内野3-301-5)は、東京駅から60~70キロ離れており、駐車場も限りがあるため、公共の交通機関の利用をTCUでは呼び掛けている。東京駅から最寄りの千葉ニュータウン中央駅までは、山手線、総武線、北総線と乗り換えて約1時間。羽田空港からは京浜急行線・北総線直通で約1時間半。千葉ニュータウン中央駅からは送迎バスが用意されている。
学内での宿泊はできないが、近隣のホテルとして、千葉ニュータウン中央駅南口にあるホテルマークワンや、1つ先の印西牧の原駅南口のアパホテルがある。
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