公益財団法人早稲田大学YMCA(代表理事:東條隆進・早稲田大学名誉教授)は11月4日、創立130周年と、運営する学生寮「信愛学舎」創設100周年を記念し、東京・西早稲田の日本キリスト教会館で講演会を行う。講師は、国際基督教大学特任教授の千葉眞氏。演題は「無境界の思想――いま考える善きサマリア人の譬(たと)え」。
早稲田大学YMCAは、東京専門学校(現在の早稲田大学)開校から間もない1887年から聖書研究会や祈祷会などの学内活動を開始し、1916年、信愛学舎が開設された。
信愛学舎は開設以来、中国・韓国からの留学生を含む男子寮として歩んできたが、第二次世界大戦中の防空対策のために取り壊され、1960年に再建、2013年夏の公益財団法人化にあわせて全面リフォーム工事を施し、14年4月から男女寮として再出発した。寮生活ルールの改定も行われ、現在では早稲田大学生に限らず、都内の大学に通う学生が共に生活している。
信愛学舎は全国に10ある学生YMCA寮の1つであるとともに、早稲田界隈にあるキリスト教主義3学舎(他は東京YMCA山手学舎、早稲田奉仕園友愛学舎)と寮生同士の交流を行いつつ、世界に開かれた寮として歩んでいる。
信愛学舎の広報担当者は、「信愛学舎が100年かけて培ってきた価値観を『地球市民の育成』とのビジョンに昇華し、この時を記念して講演会を行うことといたしました。学内外、学生・社会人を問わず、多くの方にお集まりいただき、思想と志を共に磨き合う時としたいと思います」と広く参加を呼び掛けている。
参加無料。日程の詳細は次の通り。
日時:2017年11月4日(土)
午後2時開会(午後1時半開場)
場所:日本キリスト教会館 トーキョーコンサーツ・ラボ
東京都新宿区西早稲田2-3-1早稲田奉仕園内
問い合わせは、信愛学舎(03・3203・2858)まで。