2011年の東日本大震災から6年が過ぎ、公的な支援を得られなくなった東北に、新たな希望の調べが届けられる。筆者がナッシュビルと関わりを持って以来、多くのクリスチャンアーティストが来日しているが、今回のジェイミー・ポール・バンドは別格。彼らの音楽はジャズを中心としながらも、それにとどまることなく、ゴスペルやコンテンポラリーなクリスチャンミュージック、また日本の歌まで幅広い。
2017年10月、ついにジェイミー・ポール・バンドが再来日を果たす。目的は福音宣教を基盤としながらも、日本とナッシュビルとの友情、被災地と彼らの復興を支援しようとするクリスチャンミュージシャンとの「絆」である。
筆者がジェイミー・ポールさんと出会ったのは、2011年6月のことである。出会ったときに聞いた話によると、彼女らは2010年に東京のコットンクラブで演奏し、1週間ソールドアウトという記録を打ち立てたという。その記録は今まで破られたことがない。そんな話をジェイミーさんの手料理を頂きながら聞いたことを私は覚えている。
その後、2013年に彼女はバンドメンバー5人と共に来日し、関西と東北で1週間程度のツアーを行った。ちょうど映画007のテーマ曲を集めたトリビュートアルバムが発売になった頃であり、彼女の歌う「スカイフォール」は各地で大きな感動を呼び起こすこととなった。そして、心洗われるゴスペルの数々が被災地に届けられ、人々の中に確かな希望を生み出すことになった。
あれから4年。今回も復興支援の継続を意図して、ジェイミー・ポール・バンドが再来日する。今回は関西でも復興支援のコンサートを行い、宮城県仙台市に新たに誕生したコンサートホール「SENDAI GIGS」、そして、福島県で原発によって大きな被害を被った地区である楢葉町(ならはまち)のコミュニティセンターで希望の歌声を響かせることになっている。
当日は、テレビのカラオケ番組で一躍有名になったゴスペル王子ことジョン・ルーカスさん、そして仙台を拠点に活躍する安田智彦ビックバンドの皆さんがジェイミー・ポール・バンドと共演を果たす。仙台での公演で得られた収益はそのまま福島公演のためにささげられることになっていて、楢葉町の方々は無料でコンサートに招待してもらえることになる。
この地域は、原発の影響で住民が避難し、危険地域指定が解除されても復旧率はまだ低いままであると聞いている。そんな町に希望を届けたい、そんな思いで立ち上がったのが笹川恵一さんを代表とする恵和興業である。
今年の夏に笹川さん、ジョンさんもナッシュビルへ同行くださり、ジェイミーさん、ご主人のリーフ・シャイアさんと交わりのひとときを持った。そこでも言われていたが、私たちが太平洋を挟んで育んでいる友情、絆を大切にし続けることで、聖書が語る「自分を愛するように自分の隣人を愛せ」が実行されることになる。
今から楽しみなイベントである。以下に、関西と東北でのコンサートの情報を列記しておく。ぜひお近くの方は足を向けてもらいたい。
以下が今回のツアーに臨むジェイミーさんからのメッセージである。また同時に彼らのプロモーションビデオも併せて紹介する。
■ ジェイミーさんからのメッセージ
■ プロモーションビデオ
<関西地区>
「Jaimee Paul Band Japan Tour 2017」
日時:10月8日(日) 会場:ライブスポットRAG(京都市中京区木屋町三条)
開場:午後6時 開演:午後7時
入場料:前売り3千円、当日3500円
※1ドリンク1フードの別途注文をお願いしています。
※チケットに関する問い合わせはRAG総合オフィス(075・255・7273)まで。
日時:10月9日(月・祝) 会場:日本基督教団室町教会(京都市上京区室町通丸太町)
開場:午後1時半 開演:午後2時 入場無料(席上献金)
※子どもたち、ファミリー向けのコンサートです。
※問い合わせは室町教会(075・231・3343)
<東北地区>
「震災復興スペシャルジャズライブ絆 Kizuna」
10月13日(金) 会場:SENDAI GIGS(宮城県仙台市若林区荒井)
開場:午後6時半 開演:午後7時
入場料:3千円(全席指定)
※1ドリンク別途注文をお願いします。
※チケットに関する問い合わせは恵和興業株式会社(024・593・5456)まで。
10月15日(日) 会場:楢葉コミュニティセンター(福島県双葉郡楢葉町)
開場:午後1時半 開演:午後2時
※チケットに関する問い合わせは恵和興業株式会社(024・593・5456)まで。