株式会社アシェル(東京都中央区)社長の岩崎多恵さん(47)は、ウエディングドレスの卸販売や女性専用の語学教室などの事業を展開するクリスチャンの女性経営者。200世帯の小さな村で生まれ育ち、コネも資金も経験もなかったのに起業して、現在は銀座で会社を経営している。一児の母でもある。その証しは著書『地下足袋をハイヒールに履きかえて』(ミリオン・スマイル)に詳しい。
そんな岩崎さんが最近、手掛けているのがオールインワンの美容クリーム「アシェルクリーム」だ。
「女性は、お肌が荒れていると心も表情も暗くなるし、外出したり、人に会ったりすることも億劫(おっくう)になります。大げさに聞こえるかもしれませんが、お肌の調子が良くなって笑顔を取り戻すと、家庭や職場まで明るくなるんですよ」
実はこれは岩崎さん自身の実体験でもある。
「1年半前に突然、顔が赤く腫れ上がって、顔の皮膚全体がたるんでしまったんです。皮膚科を何軒も受診したのに原因が分からなくて・・・。処方されたステロイド剤を塗ったところ、赤みは引いて、かゆみも治まったんですが、今度はちりめんじわやくすみに。このまま治らなかったらどうしようと、本当に落ち込みました」
女性をターゲットとする企業の社長がこんな肌の状態ではと知人が教えてくれたのが、漢方クリーム一筋20年の企業の商品「漢方クリーム」だった。
もともとはチベット漢方「石薬(せきやく)」の研究から開発されたもので、厚生労働省が認める医薬部外品の認定も受けており、シミやくすみといった肌の悩みに加えて、シワやたるみにも効果が期待できるという。
「正直なところ、私自身、そういううたい文句は信じにくいタイプなんですが、皮膚科ドクターが所属する『スキンケア大学』の審査基準をクリアしていて、しっかりとしたデータに基づいて安全性が認められていること、口に入れても安全な成分だけで作られていることから、ダメでもともとと使ってみたんです」
すると、これまで何をしても治らなかった肌荒れが回復し、自分自身でも驚いたという。
「想像以上の効果があったので、肌トラブルに悩んでいた友人にプレゼントしたところ、みんなの肌もどんどんきれいになっていったんです。その笑顔を見て、これを絶対広めたいとOEM契約を結んでもらい、自社ブランド製品を作りました」
アシェルクリームの魅力は、肌に優しい成分にこだわって作られているから、赤ちゃんのおむつかぶれや年配の方の乾燥にも効果があり、敏感肌の人にも安心して使っていただけること。そして何より、朝晩の洗顔後のケアがこれだけでOKという手軽さも、支持を集めている理由の1つだ。
「お肌の状態や体質は人それぞれなので、すべての人に100パーセント合うわけではありませんが、お肌のことで悩んでいる方には、ぜひ一度は試してみてほしいと思います」
また、クリームを試してもらうために開いた美顔整体が好評で、「一度で効果が現れる」とリピートする人が増えたため、昨年8月には銀座7丁目に美顔&小顔専門サロン「アシェル ビューティーラボ」をオープン。現在は施術者やサロンオーナーの育成を目的とした起業塾もスタートしている。
「クリームの愛用者の中には、私と同じように『友達に勧めたい』という方や、『手に職をつけて全国の女性を笑顔にしたい』とビジョンを持つ方もいらっしゃいます。それは、ご自身が笑顔になれたからです。美顔専門のエステサロンなら、ベッド1台と3畳分のスペースがあればできますし、お子さんが小さかったり、いろいろな事情があって外で働けない方でも始められるかもしれない。そう思い立って、美顔整体エステサロン開業コースも始めました。私は、一人一人の女性が自分らしく、ストレスなく、無理をしないで、誇りを持って経済的に自立していってもらいたいと思っています」
現在、アシェルクリームは、「アシェル」の公式ホームページのみで購入可能。購入者には、一人一人に岩崎さんの手書きメッセージが添えられる。女性をターゲットにさまざまな事業を手掛ける岩崎さんが一貫して伝えたいメッセージは、「あなたはその存在自体が素晴らしい。ご自分に優しくなってほしい」。
社名の「アシェル」とはヘブライ語で「祝福された人」、「幸いな人」の意味。「関わってくださるすべての女性が祝福され、笑顔になってくれますように」という岩崎さんの祈りが込められている。