言語使用者1億人以上 ペルシャ語の『マンガ メサイア』完成
イランやアフガニスタンを中心に中東で話されているペルシャ語によるマンガ聖書『マンガ メサイア』がついに完成し、この春、トルコに向けて発送された。ペルシャ語の使用者は1億人以上ともいわれ、トルコ国内に避難している中東難民に配布される予定だ。
ペルシャ語を使用する地域には、イスラム教徒が多く居住しているが、近年最もリバイバルが進む国の1つが、ペルシャ語を公用語としているイランだといわれている。今日、イランやアフガニスタンを中心に中東から欧州に避難してきた各国の難民への宣教は大きな関心を集めており、イスラム教徒に対する伝道の大切な足場として、トルコでの活動が活発になっている。
このような状況の中、新生宣教団(埼玉県鳩山町)は協力団体と共にトルコ語をはじめアラビア語、ペルシャ語のマンガ聖書の制作に取り組んできた。トルコ語、アラビア語の『マンガ メサイア』はすでに完成しており、アラビア語の『マンガ メサイア』については15年10月に2万5千冊が中東に送られている。
ペルシャ語の『マンガ メサイア』は、昨年から新生宣教団をはじめ各団体が急ピッチで制作。今年4月10日に、1万7400冊がトルコ行きのコンテナに積載された。他にもアラビア語の『マンガ メサイア』2万7千冊とアラビア語の旧新約聖書1万3千冊が積み込まれ、職員の祈りと共に出荷された。これらの聖書やマンガ聖書は5月末にイスタンブールに到着した後、シリアやイラク、アフガニスタンの難民に配布される予定だ。
各言語で進む『マンガ メサイア』の制作
迫害や内戦、貧困などで聖書が入手困難な地域へ御言葉を届ける働きを行っている新生宣教団は、世界が認める日本の文化「漫画(マンガ)」の影響力に注目し、約10年前からマンガ聖書の制作を行っている。2006年に1巻目となる『マンガ メサイア』を完成させ、その後、旧新約聖書を全5巻にまとめた。
『マンガ メサイア』は新約1巻目のマンガ聖書で、これまでに29言語に翻訳されている。現在も各言語での制作が進んでおり、イスラエルの公用語であるヘブライ語、アフリカ東岸部で広く使われているスワヒリ語、インドで最も多くの人に話されているヒンズー語、インド西部のマハーラーシュートラ州の公用語で、使用者は約9千万人といわれているマラティ語、ナイジェリア各地や周辺諸国で話されているハウザ語、チェコ人や北米のチェコ系住民の間で使われているチェコ語などで制作が行われている。
この働きは多くの人々からの支援によって支えられており、新生宣教団は「さまざまな支援の方法がありますが、ぜひこのような活動のために覚えてお祈りください。あらゆる災いから守られ作業がスムースに進むよう、特に、最初の工程に携わる翻訳者のためにお祈りください」と求めている。新生宣教団のマンガプロジェクトに関する詳細はこちら。