[結婚・夫婦の愛]
〈リンゴとバナナ〉
相手の欠点を責めないこと。むしろ自分は何をすれば助けられるかを考え、相手の必要を自分の責任とすること――これが夫婦円満の秘訣です。
分かりやすく言い換えるなら、私はリンゴ、私が選んだ相手はバナナ。同じリンゴの仲間からは、色が違う、形が違う、匂いが違うと言われ、親からも産地が違う、季節が違う、価値観が違うとさんざん言われました。
でも、私リンゴはバナナを一生の伴侶として選びました。選んだのはこの私リンゴです。初めは幸せでした。私がバナナとして愛していたときは。でも、しばらくして色、形、匂い、私とは全然違います。私は一生懸命リンゴに近づくよう、直してあげようと努力しました。表面的には少し良くなってきたように思えましたが、実際のところ、心は離れていってしまったのです。
私の選んだバナナは、他のバナナに関心を持ち始めたのです。顔ではリンゴファミリーを大切にしているようで、心では安らぎを得るために、他のバナナの方へと移ってしまったのです。
今の私にはバナナを諦めるか、ありのままを受け入れるか、神が私の嫌な性格をバナナの良い性格に変えてくださるか――しかありません。神が彼女をリンゴに変えてくださるには、まだ長い年月がかかりそうですし、御心でないかもしれません。
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