2016年2月18日から翌19日にかけて、刃物を持った男が千葉県佐倉市にある日本長老教会佐倉王子台チャペルに立てこもり、女性カウンセラーと教会役員の男性、被告人の男性の実父に暴力をふるったとする事件の論告求刑公判が25日、千葉県地方裁判所(高木順子裁判長)で行われた。
傷害と監禁の罪に問われているのは、無職、小田部大輔被告(37)。検察側は「命の危険に関わる悪質な事件であり、酌量の余地はない」として、懲役8年を求刑した。
これに対し、弁護側は「小田部被告に発達障がいがあった」との医師の診断を示しながらも、「責任能力があった」との検察側の主張については争わない姿勢を示している。
来月の判決を前に、被告人は「自分には償うこととわびることしかできない。支援してくださった方々、祈っていてくださった方々には申し訳ない気持ち。2度と同じ過ちは繰り返しません。多大な迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げ、言葉を結んだ。
判決は2月27日、千葉県地方裁判所で言い渡される。