千葉県佐倉市王子台にある日本長老教会佐倉王子台チャペル(明利篤洋牧師)に18日夜、カウンセリングを受ける予定だった男が人質を取って立てこもった事件で、警察が19日午前5時前、教会に突入し男を確保、人質となっていた女性カウンセラー(51)を保護した。時事通信などが伝えた。
同通信によると、女性はけがを負ったが、意識はあり、命に別条はないという。男は、佐倉市新臼井田に住む小田部大輔容疑者(36)で、監禁容疑で現行犯逮捕された。容疑を認めているという。
NHKなどによると、小田部容疑者は数年前から佐倉王子台チャペルに通っており、18日は家族間のトラブルについて話し合う予定だったという。当時、教会には小田部容疑者と人質となった女性カウンセラーの他に、小田部容疑者の両親、教会関係者の男性の計5人がいたが、小田部容疑者が突然、リュックサックからバットを取り出し振り回すなどしたという。
小田部容疑者の両親と教会関係者の男性は逃げ出したが、父親は腕の骨を折る重傷、母親と教会関係者の男性は軽傷だという。女性カウンセラーは逃げ遅れたため人質となった。同通信によると、小田部容疑者は、両親の言葉に激高し、バッドを振り回したり、ナイフを取り出したりするなどしたという。