日本基督教団牧師の堀江有里さんの講演会「キリスト教の『家族主義』を考える」が1月16日、立教大学池袋キャンパスで行われる。
堀江有里さんは日本基督教団の牧師で、専門は社会学・クィア神学。『「レズビアン」という生き方―キリスト教の異性愛主義を問う』(2006年、新教出版)、『レズビアン・アイデンティティーズ』(2015年、洛北出版)などの著作がある。
2015年に東京都渋谷区などによる「同性パートナーシップ証明」の発行が始まるなど、近年、同性間パートナーシップをめぐる報道が増え、議論が広がり始めているが、異性間の結合のみを“正しい家族”として強調する言説や、同性愛嫌悪をも可視化されるようになり、その中で宗教的な言説が援用されることも少なくない。
この講演では、キリスト教におけるそのような言説を捉え、社会や教会における規範を問い直してきた「解放の神学」や「クィア神学」の知見をツールとして用いることで、「正しい家族」「規範的家族」の在り方を強調する動きへの批判的な考察を行う。
日時:2017年1月16日(月)午後6時20分~8時30分
場所:立教大学池袋キャンパス11号館2階A203教室
参加無料で申し込み不要。問い合わせは立教大学文学部事務1課(電話:03・3985・2521)まで。詳細は立教大学のホームページ。