日本国際飢餓対策機構(JIFH)は、貧困の中にある子どもたちが、温かく安らぎのあるクリスマスを過ごし、2017年を希望を持って迎えてほしいと願い、支援を待つ545人のチャイルドサポーター募集とクリスマス募金(募集目標300万円)への協力を呼び掛けている。
クリスマスが近づくにつれて、華やかなお祝いムードが日ごとに増してきている日本。しかし、世界人口約73億人のうち約1億6700万人の子どもたちが、今なお極度の貧困の中で暮らしている。JIFHは、現地パートナーの協力のもと、世界7カ国10地域で子どもたちに教育支援を行うチャイルドサポーター制度を展開している。
この制度は、開発途上国の厳しい環境に置かれている子ども1人を、1人の里親(個人またはグループ)が月額4千円で支援する。家庭が貧しいために学校に行けない子どもたちが、基礎教育や職業訓練などを受け、地域社会のリーダーとして成長するための助けとなる。この1人の子どもの成長は、その子どもの背後にいる保護者や兄弟姉妹はもちろん、家族が属する地域の約数万人の人々にも大きな影響を与えていく。
すでに2千人以上の子どもたちがこの支援を受けている。毎年クリスマス会が開かれているフィリピンでは、支援を受ける子どもたちとその家族が一緒に集まり、食事をしながらゲームや歌の発表をして楽しい時間を過ごす。家に持ち帰って家族でもクリスマスを祝うことができるように、スパゲティセットがプレゼントされ、地域の子どもたちには、鉛筆やノートなどの文房具が贈られる。
また、仏教徒が多いカンボジアでは、「子ども会」の中でクリスマスを祝う予定。子どもたちの保護者が作ったデザートやオーツ麦のお粥を食べ、ゲームをするだけでなく、新年から保護者を含む地域の大人がどのように子どもたちに関わり、生活環境を改善していくかという話し合いも行われる。
チャイルドサポーター制度についての詳細は、JIFHのホームページ。クリスマス募金は、郵便振替またはホームページで受け付けている。振り込み先は、下記の通り。問い合わせは、JIFHの広報(電話:072・920・2225)まで。
<クリスマス募金振込先>
郵便振替口座:00170-9-68590
受取人:日本国際飢餓対策機構
※「クリスマス募金」と明記すること。