私の知り合いの経営アドバイザーが「事業が挫折してしまうか、存続できるかは全て経営者のマインドにかかっています。志を固く持って、心が折れなければ、いかなる状況でも存続できる方法はあります。しかし、気持ちが萎えてしまったら、存続の道はありません」と語っていました。
特に、クリスチャンの場合には、周りが特別の目で見ています。事業が上手くいかないとか挫折した場合、「あの人の信仰は本物ではなかったのか、あれだけ熱心に信仰していたのに、神様は動いてくださらなかったのか」という思いになってしまいます。どんな苦境でも諦めることなく、志を固く持つことが信仰の証しになります。
「志の堅固な者を、あなたは全き平安のうちに守られます。その人があなたに信頼しているからです」(イザヤ書26:3)
アメリカの知人がSNSで送ってくれたメッセージに慰められ、励まされました。
“When you face an impossibility, leave it in the hands of the Specialist!
Refuse to calculate. Refuse to doubt. Refuse to work it out by yourself.
Refuse to worry. Instead, say to the Lord, ’Lord, I’m coming around something I cannot handle. Because you are not only able but also willing, take this from my hands. It’s impossible for me, but is nothing for you! Persevering through the pressures of impossibilities for that kind of confidence! Keep trusting Him.
He loves you and he will never let you down.”「あなたが不可能なことに直面したとき、専門家に委ねてください。計算しないでください。疑わないでください。1人でやろうとしないでください。心配しないでください。そのかわり、『主よ、私はどうにもならないことに直面しています。この問題を私の手から解放することが、あなたには可能であるだけでなく、そうしようと望んでいてくださいます。私には不可能なことですが、主なる神には大したことはないはずです』と主なる神に語ってください。不可能から生じる問題のプレッシャーを我慢しています。神を信じ続けてください。神はあなたを愛し、あなたが倒れることを望んでおられないからです」
使徒パウロは伝道旅行の途中、何度も八方塞がりになりながらも、主により頼むことで道が開かれていきます。この生き方は、今日の社会においても有効であり、手本として学ばなければならないことです。
「私たちは、四方八方から苦しめられますが、窮することはありません。途方にくれていますが、行きづまることはありません。迫害されていますが、見捨てられることはありません。倒されますが、滅びません」(Ⅱコリント4:8、9)
ギリシャを旅行中に聞いたことですが、ギリシャでは落ち込んだ人を励ますときに「いつまでも自分のへそを見つめていてはいけません」という表現があるそうです。確かに、元気をなくしたときはうなだれてしまいます。うつむいてしまうと血行も悪くなり、肩こりや頭痛の原因になってしまうそうです。天を仰ぐことにより、姿勢が正され、前向きになり、健康になるのかもしれないと思います。
志を堅固にすることは、その人の生きる姿勢や日々の行動にも変化をもたらすのかもしれません。どんな時にも主が共にいてくださることを知ることは、何よりも励ましであり、希望になります。
「そればかりではなく、患難さえも喜んでいます。それは、患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです」(ローマ書5:3~5)
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