南スーダン南東部の町トリットの名誉司教は、もし永続的な平和をこの国に取り戻すのならば、南スーダン人は20の言葉と8つの言い回しを学ぶ必要があるという。バチカン放送局英語版が5日に報じた。
「その言葉とは、愛、喜び、平和、忍耐、憐れみ、同情、親切さ、真実性、優しさ、自制、謙虚さ、貧しさ、赦(ゆる)し、いつくしみ、友情、信頼、一致、清らかさ、信仰、そして希望です。これらがその20の言葉で、その8つの言い回しとは、私はあなたを愛しています、私はあなたがいなくて寂しいです、私はあなたに感謝します、私は赦します、私たちは忘れます、共に、私が間違っています、ごめんなさい、です」と、タバン名誉司教は語った。
これらの言葉を内面化することによってのみ、恒久的な平和が南スーダンに戻って来ることができると、タバン名誉司教は主張している。
タバン名誉司教は、この世界の全てのものは過ぎ去っていくだろうが、愛はいつまでも残るだろうと述べた。
タバン名誉司教は、最近、首都ジュバのジエング長老協議会に向けて語っていた。タバン名誉司教は年配の市民に対し、部族の違いにもかかわらず、自分たちがかつてどのようにして平和と調和のうちに暮らしていたかを、より若い世代に思い起こさせるようにと言った。
「私が若かった頃は、南スーダン人は決してこんなにとても部族主義的ではなかったのです。私たちが死につつあるのは、私たちがお互いに対して誠実でないからです」と1936年生まれのタバン名誉司教は、2013年に国内紛争が始まってから説いてきたメッセージをそのまま繰り返して言った。
タバン名誉司教は、平和を促進する取り組みが認められた2013年に国連のセルジオ・ビエラ・デ・メロ賞を受賞した。タバン名誉司教は1999年、南スーダンの東エクアトリア州にあるホーリー・トリニティ・ピース・ビレッジ(聖三一平和村)を開村した。
この計画は、異なる部族や国々・宗教の人たちが共に生活して働く村となるべく、当初は、展示圃場(ほじょう)として始まり、後の2004年に拡大された。