499年目の宗教改革記念日となる31日、ルーテル教会とカトリック教会は、ルーテル世界連盟(LWF)誕生の地であるスウェーデン南部の都市ルンドで、「争いから交わりへ」を主題にした共同記念行事「宗教改革記念『共同の祈り』」を行う。ルンド大聖堂を会場に、カトリック教会の教皇フランシスコと、LWF議長のムニブ・ユナン牧師、同総幹事のマルティン・ユンゲ牧師が司式を行う。「共同の祈り」は、日本時間31日午後10時半から始まり、この模様はインターネットで生中継される。
ルンド大聖堂で礼拝が行われた後には、多目的アリーナ「マルメ・アリーナ」に会場を移してプログラムが行われる。日本福音ルーテル教会によると、マルメ・アリーナでのプログラムは、日本時間では日付をまたいで11月1日深夜0時45分から開始される予定。
同教会広報室長の安井宣生牧師は28日、この記念行事について本紙にメールで「キリスト教会の歴史においても重要な出来事と考えております」と伝えた。安井牧師は「パソコンやスマホなどで見ることで、歴史的な祈りの輪に連なることができますので、どうぞご利用ください」と呼び掛けている。また、安井牧師によると、ユンゲ総幹事からも、生中継を通じての参加の呼び掛けがなされているという。カトリック中央協議会も公式サイトで生中継について告知しており、「日本語での説明などはございませんが、ご興味のある皆さんはご覧ください」と呼び掛けている。
日本のルーテル教会とカトリック教会はこれまでのところ、この記念行事で用いられる『共同の祈り』という式文の日本語訳は公表していない。
なお、カトリック中央協議会によると、日本のカトリック教会では、宗教改革500周年となる来年は、2017年11月23日(木・祝)にカトリック浦上教会(長崎市)で記念行事を行う予定。詳細は今後発表されるという。
ルーテル教会とカトリック教会の共同記念行事に関する情報は公式サイトで。ライブストリーミングによる生中継はこちらで見ることができる。