本紙が取り上げた裁判記事の中で、最も最近の例でありその回数も多いのは日本聖公会京都事件の実例です。この場合、どのように対処してきたか報告いたします。
第1は、日本聖公会に対する心からの敬意が基盤であり、全ての取材と執筆の根拠にある事実です。
心からの敬意に満たされつつ、具体的には2本の柱に基づき営みを続けました。
第1の柱は、私たちなりに入手できる資料を確認し、それを提示することです。この道こそ、制約を持ちつつなお事実を事実として大切にする営みと理解しています。今回の場合は、以下の資料の提示です。
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■ 関連記事3:日本聖公会京都教区主教に辞職勧告 牧師による性的虐待事件「京都事件」の現在に至るまでの経緯(2)
第2の柱は、インタビュー記事です。確かに文章は、どれほど強調しても強調し過ぎることのない大切な確証です。しかし、同時に文章を書き記した人間から切り離されて、文章が人格性を失わない配慮が重要と自覚します。そうです、生きた人格と人格が対話するインタビュー、そして信頼に基づくインタビュー記事は、そのものとして意味深いものです。同時に、資料の文章を生き生きと、また正確に読むために、なくてならぬ手引きと覚えます。
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今回、高地敬主教が、困難な課題に直面する中で、本紙のインタビュー申し込みに答えてくださった誠実さと勇気に心からの敬意を払います。
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