【CJC】教皇フランシスコは17日、自発教令を通して、バチカン(ローマ教皇庁)に信徒・家庭・生命を扱う新組織を設立した。教皇は自発教令の形を持つ使徒的書簡「セドゥラ・マーテル」を発表した。
バチカン放送(日本語電子版)によると、書簡「セドゥラ・マーテル」で、教皇は、信徒と家庭と人間の生命が福音の生きた証し、贖(あがな)い主(ぬし)の愛の表現となるよう、これらを支え、助けることを望み、今日の状況を考慮すると同時に、教会の求めに適合した、新組織の必要を述べた。
新設される「信徒・家庭・生命省」は、独自の規約を持ち、これまでの教皇庁信徒評議会と教皇庁家庭評議会の管轄と機能を合わせた組織となる。
9月1日、教皇庁信徒評議会と教皇庁家庭評議会は新組織に移行し、両評議会は廃止される。
教皇は新組織の長官として、米ダラス教区のケビン・ジョゼフ・ファレル司教を任命した。
また、これまで家庭評議会議長を務めたヴィンチェンツォ・パリヤ大司教を、教皇庁立生命アカデミー会長、および結婚と家庭のための教皇庁立研究所「ヨハネ・パウロ2世」の理事長に任命した。