【CJC】教皇フランシスコはカトリック教会で認められていない女性聖職の役割について検討する委員会の設立を決めた。バチカン(ローマ教皇庁)広報事務所が2日、発表した。
教皇は5月12日、「女性助祭について研究するよう教理省に依頼するとともに、この問題を研究する正式な委員会を設け、この問題を明らかにすることは、教会のためにも良いだろう」と語ったが、バチカン内外で、発言の真意をめぐり理解に微妙な差が生じていた。
委員会は男性7人、女性6人の学者らで構成。カトリック教会内部では司祭に次ぐ助祭に女性がなることの是非が議論されてきており、委員会は初期キリスト教会に存在していた女性助祭の役割をまず明らかにする方針。
委員長には教理省次官のルイス・フランシスコ・ラダリア・フェレール大司教が任命された。委員には米紙「ナショナル・カトリック・レポーター」のコラムニストで、女性と助祭に関する著作もあるフィリス・ザガノ(Phyllis Zagano)氏も任命されている。