日本キリスト教協議会(NCC)平和・核問題委員会は、8月3日(水)から5日(金)までの3日間にわたり、午前9時30分から午後8時まで、東京YWCA会館(東京都千代田区)で、フォトジャーナリスト、広河隆一氏の写真による写真展「チェルノブイリ30年フクシマ5年」を開催する。
写真は、チェルノブイリ60枚、フクシマ20枚、イラク10枚、世界の核汚染10枚などを展示。キャプション(説明文)付きだという。「放射能被害の本質を静かに訴える力を持っている」と、同委員会はチラシの中で説明している。
「今年で、チェルノブイリ原子力発電所の事故から30年を迎えます」と同委員会は説明。「30年といえば、セシウム137の物理的な半減期の年数です。大地と大気を核汚染した放射性物質は半減しただけです。高度に汚染された土地は今も汚染され続け、大地や水、空気からの内部被ばく、次世代への健康被害も、ますます深刻になっています」
「日本ではフクシマの事故から5年。子どもたちの間で甲状腺ガンが増えています。汚染は県内に止まらず内部被ばくの危険性が大変案じられます。因果関係が分からないとして健康被害が無視されることは許されません」と、同委員会は訴えている。
同委員会によると、この写真展を見れば、チェルノブイリ・フクシマの現状・未来、また原子力・核産業のゴミによって広く人類が受ける影響の大きさ、深刻さの実相が伝わるという。
「ぜひ、お出かけください! チェルノブイリも福島の原発事故も風化させてはならない、との思いを実感することでしょう」と、同委員会は述べるとともに、「周囲の方にもお声かけをお願い致します」と呼び掛けている。
入場は無料。会場では101会議室で映画「日本と原発」ダイジェスト版を繰り返し上映するという。上映日時は、3、4日が午前11時から午後4時、5日が午後1時から午後4時で、観覧は無料。
問い合わせは同委員長の内藤新吾牧師(日本福音ルーテル教会稔台教会、Eメール:sf-naitou*nifty.com[*を@に替える]、電話:047・362・4857)まで。最寄り駅など会場の地図が書かれたチラシのPDFファイルは、NCCのウェブサイトでダウンロードできる。