イエス・キリストの生涯は、書籍や聖画、賛美歌、テレビ番組、映画など、さまざまな方法で世代を超えて伝えられてきた不朽の物語である。
21世紀の今日、イエスの生涯を描く新しい見地が開かれてきている。バーチャル・リアリティー(VR)だ。VRは消費者テクノロジーとして発展しつつあり、次々に製品化されている。新進のバーチャル・リアリティー映画は、見る者をイエスの実生活の中に連れて行ってくれる。
映画「ジーザスVR―キリストの物語」(原題:Jesus VR – The Story of Christ )は、新約聖書の福音書の主要場面の多くをカバーする予定で、観客は場面の中に自己移入することになると製作者は請け合っている。
キリスト教映画はこれまで多くの観客を動員してきた実績があるが、最新技術のVRを用いた「ジーザスVR」がどの程度の観客を動員できるかは予想が難しい。同作品は、今年末に公開が予定されている。
ロケ地はイタリアで、「カナの婚礼」や「山上の垂訓」などのシーンが盛り込まれる見込みだ。
プロデューサーを兼務するデイビッド・ハンセン監督は、「観客は、イエスや弟子たちが自分の目の前にいるような気分になる」「これは歴史上で最もパワフルな作品であり、バーチャル・リアリティーはイエスの生涯を伝えるのにうってつけだ」と語っている。