[人生]
問題が起こるのは成長のチャンス
「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています」(ローマ8:28)
「わたしの兄弟たち、いろいろな試練に出会うときは、この上ない喜びと思いなさい」(ヤコブ1:2)
「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです」(Ⅰペトロ5:7)
あなたは幾つ問題を抱えて悩んでいますか。問題は、私たちの日常生活の中で常に起きています。どうしたらいいでしょうか。
お金のある人は海外に逃げられます。しかし、小さな子どもがいる家庭、病人がいる家庭、老人がいる家庭――そういう中にいる人は、さまざまな理由のために現場から逃げられません。今の問題から逃げられない人はたくさんいます。
問題に対して3つの生き方が考えられます。1つは、何も考えずに暮らす。2つ目は、不安におののきながら暮らす。そして最後は、神の知恵を求めて、一日一日を大切に、現実から目をそらさずに暮らすことです。
信仰を持つなら、どのような時も神の守りがあることを忘れてはいけません。どんなことが起きても、恐れおののく必要などないのです。神が許されない問題というものは何1つありません。
なぜなら、神が下さる問題というのは、私たちを弱らせるためのものではなく、神の前に静まって祈り、神の知恵をいただき、問題に対する抵抗力、免疫力、考える力をつける絶好のチャンスなのですから。
明日死ぬかもしれないというこの世で、あなたの命は神の御手にあるのですから、何も思い煩う必要はないのです。それは、私たちが神への信頼を確かにする良きチャンスなのですから、問題に振り回され、悩み、苦しみ、眠れず、体を壊して病気になり、命の危険まで冒してしまう――ということは愚かなことです。
つまり、問題に対する抵抗力がないために、自分で自分を苦しめてしまうのです。
問題が起きること――大歓迎です! 問題は偶然には起きません。全て神の計画によるものです。もちろん、人間の失敗から起きることもあります。もし、自分の過ちが問題を引き起こしたなら、自分で何とかするのではなく、過ちや罪を告白して神に祈り、許しを得、そして神から知恵をいただいてください。
そうすば、今やるべきことが分かります。その結果は、神が責任を取られます。それは最善の結果になるはずです。
戦争や病気で命をなくす人がいます。中にはまだ10歳にもならない子どもも大勢います。もちろん悲しむべきことです。彼らは運が悪かったのでしょうか。少なくともクリスチャンはそうは考えません。神の計画と考えます。
全てのことは、神の許しがなければ起こり得ません。それであるなら、あなたの身の上に起きた出来事は、あなたを悩ませ、苦しめるためではなく、神の愛に触れ、神の御業を体験できるチャンスではありませんか。
毎日問題のただ中にいて常に祈り、神に聞き従う生活と、大した問題もなく、平々凡々と暮らしている毎日では、どちらに信仰の成長があるでしょうか。それよりも、どちらの信仰が弱ってしまうでしょうか。
いつも問題を大歓迎できる人は、悩んだり苦しんだりすることなく、問題処理を早くでき、神の素晴らしい御業を常に体験している人なのです。彼は常に神と問題を共有し、神に委ね、指示に従い、時が来れば、神が不思議な御業をされることを知っているのです。
問題に対する免疫力〈信仰心〉の弱い人は、問題が起こると悩み苦しみ、挙句の果てには自分の体まで悪くしてしまうことがあります。これは神を悲しませることです。自分のための命だと思うと悩み苦しむ問題も、神に使っていただきたいと考えれば、平安な心でいられます。
神のために生きようという覚悟ができている人は、悩み苦しむことがありません。自分勝手に生きている人は、問題がない方が楽に思えます。しかし、クリスチャンは問題が怖いのではなく、問題を自分の力で何とかしようとして不信仰に陥ることのほうが問題なのです。
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