自身のツイッターに、半裸の写真などを投稿したとして、東京高裁の岡口基一(きいち)裁判官(50)が21日、東京高裁の戸倉三郎長官から口頭で厳重注意を受けた。国内メディアが27日、一斉に伝えた。
朝日新聞や時事通信によると、問題とされたのは岡口裁判官が2014年4月〜16年3月、自身のツイッターに投稿した3件。上半身裸の男性が縄で縛られた写真2枚や、「自分の裸写真とか、白ブリーフ一丁写真とかも、どんどんアップしますね」「これからも、エロエロツイートとか頑張るね」などと書き込んでいたという。
同紙によると、東京高裁の渡部勇次事務局長は27日、「現職裁判官が裁判官の品位と裁判所に対する国民の信頼を傷つける行為をしたことは、誠に遺憾です」とコメントした。
岡口裁判官は既に21日、自身のツイッターで正式な口頭注意処分を受けたことを明らかにしていた。「今回の件は、職業を明かさずにプレイベートにしたつぶやきであるとはいえ、国民の信頼を大きく損なうものとされました」と説明。問題となった投稿3件のうち1件については、「ツイッター上ではすぐに削除したもののツイログにログが残っていたことに気がつかなかったため、ツイログでつぶやきを監視していた当局に把握されたもの」とし、他の2件の投稿を明かした。
その上で、「今回の不適切なつぶやきにより、国民の皆様に多大なるご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げると共に、今後は、このようなつぶやきは二度としないことを心に誓い、国民の皆様の期待に応えられるように職務に邁進(まいしん)したいと考えております」と謝罪した。
岡口裁判官は1994年に任官され、水戸地裁や大阪高裁を経て、昨年4月から現職。民事訴訟などに関する著書を複数出している。