大阪府茨木市の山間部にある民家で、覚せい剤約850グラム(末端価格約6千万円)を保管していたとして、指定暴力団「山口組」系暴力団の元組長、木稲(このみ)明人容疑者(60)=茨木市彩都やまぶき=が、覚せい剤取締法違反(営利目的所持)容疑で現行犯逮捕されていたという。国内の主要各紙が13日に伝えた。
産経新聞によると、近畿厚生局麻薬取締部が昨年ごろから、内偵捜査を始め、木稲容疑者が茨木市内にある民家を覚せい剤の保管場所として使用している疑いが浮上。5月21日、木稲容疑者が民家から出てきたところ、家宅捜索を実施し、覚せい剤約850グラムの他に、注射器約2000本を発見し、現行犯逮捕した。
朝日新聞によると、木稲容疑者は昨年秋まで、山口組系暴力団の組長だった。所持量の多さから、同取締部は背後に暴力団が関与している可能性があるとみて、調べている。木稲容疑者は、容疑についておおむね認めているという。