【CJC=東京】韓国の北朝鮮情報サイト「デイリーNK」などによると、北朝鮮の金正恩党委員長は最近、北朝鮮レストラン従業員集団脱北事件と関連し「韓国に報復せよ」との指示を出したと伝えられている。
北朝鮮保衛部は、集団脱北事件の責任を問われることを恐れ、金正恩氏に「中国のブローカーと結託した南朝鮮情報機関の誘引拉致劇だ」との報告を上げたとも伝えられた。
金氏の指示に伴い、保衛部の要員が貿易関係者や親戚訪問者を装って中国に行き、脱北を支援する宣教師、人権活動家などの活動を探り、拘束することを企図しているという。
4月30日、中国朝鮮族の牧師が殺害された。この牧師は、国境を流れる鴨緑江のほとりに教会を構え、長年にわたって脱北者の支援を行っており、保衛部からの脅迫を受けていた。中国当局は捜査に乗り出したものの、犯人逮捕には至っていない。
現地では、保衛部が中国南部の地下組織に、牧師を殺させたという噂も流れている。