27日に行われたバラク・オバマ米大統領の広島訪問を機に、世界教会協議会(WCC)の総幹事であるオラフ・フィクセ・トヴェイト牧師・博士はあいさつ文を送り、今は平和と正義のしるしが非常に必要とされている時だと説明した。WCCが同日、公式サイトで伝えた。
「私たちはあなたが、高齢化しつつある被爆者たちと対話できるよう祈ります。彼らは、二度と誰も苦しむことのないようにという決意に基づいた希望をもって、自らの体験談を語っているのです」と、トヴェイト氏はオバマ氏による広島訪問前に記した。「彼らは、広島と長崎の原爆投下で人生を傷つけられた、日本や朝鮮・韓国そして他の国々の何十万人もの人たちを代弁しているのです」
トヴェイト氏はオバマ氏に対し、核兵器のない世界についての展望を伝えるよう強く求めた。「世界教会協議会は1948年、原爆投下の影の中で創設されたのです」と、トヴェイト氏は記した。「核兵器の廃絶を求める主張は、神が創造された全てのものが持つ良さと神にかたどって創られた全ての人間の尊厳を保護し、大切にする責任に根差していると、私たちは信じています」
命を脅かし破壊するような形で原子のエネルギーを使うことは、神の創られたものが持つ基本的な構成要素の罪深い悪用であると、トヴェイト氏はこの書簡で付け加えた。「世界各地の諸教会は、他の諸国民の大量破壊が自国民を保護する正当な手段となり得るとする主張の容認を拒否します」