【CJC=東京】英国の都市で、アラーをたたえるスローガンを掲げたバスが登場している。ロンドンにイスラム教徒のサディク・カーン市長が初めて誕生するなど存在感を増す中でのことだけに、影が薄くなりつつあるキリスト教側の反発も大きくなっている。
バス広告が登場したのはバーミンガム、ロンドン、マンチェスター、レスター、ブラッドフォードなどで、いずれもイスラム教人口が多い。
今回の宣伝は、6月の「ラマダン」を控えて行われたもの。イスラム教徒は、「ラマダン」には断食し、慈善に励むとされている。
慈善団体「イスラミック・レリーフ」は、ポスターはシリアなど戦禍の被災者救援募金のためのもので、イスラム教徒も積極的なことを示そうとしたと言う。
責任者のイムラン・マッデン氏は「イスラム教徒には否定的なイメージが多い。その印象を変えたい」と語った。
現地紙「バーミンガム・メール」は、イスラミック・レリーフが1984年の設立以来、1億人以上に援助の手を差し伸べている、と報じている。