【CJC=東京】同性愛であることをカミングアウトする者が急増している米国でも、決してそれを受け入れようとしない家族も多い。ネットメディア「テクインサイト」がその典型例としてロサンゼルスの敬虔なキリスト者家庭を、ロサンゼルス・タイムズほかの報道として伝えている。
息子が同性愛者であることを常に恥じていたというキリスト者の両親。2月下旬、ロサンゼルス市北西部の自宅で息子と母親が遺体となって発見され、父親は殺人の疑いで逮捕された。
警察は、散弾銃で撃たれ裏庭で死亡している29歳のアミール・イッサ氏(29)、および母親(名前などは明らかにされず)の遺体を浴室で発見し、現場にいた父親のシェハダ・イッサ(69)から事情を聴いた。
取り調べに対し、シェハダは「浴室の妻が死亡していることに気付き、強盗が押し入ったと思って銃で身構えた。すると目の前にナイフを持ったアミールが現れて撃たざるを得なかった」と正当防衛を主張した。
しかし現場からナイフが発見されないこと、父親が「息子はわが家の恥さらし。殺してやりたい」と口走っていたことが隣人からの情報で判明し、アミールさん殺害容疑での起訴が決まった。検察当局は引き続き、母親が死亡した経緯について調べを進めている。