キリストの愛の精神に基づき、アジア、アフリカで保健医療協力を行っている日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)は1日から、使用済み切手運動を一層推進するため、使用済み切手寄付にかかる送料をJOCSが負担するキャンペーンを開始した。送料無料の対象となるのは、「使用済み切手、外国コイン・紙幣、書き損じハガキ」を「重量5キロ以上」(それぞれ単品も可)、「ゆうパック」で送る場合に限定される。
JOCSは1964年、日本で初めて使用済み切手による海外の医療支援を始めた団体だ。全国から集められた使用済み切手は、ボランティアの手によって仕分けされ、7・5キロごとに箱詰めにされた「キロボックス」として国内の個人コレクターに販売される。切手コレクターの中には、記念切手だけでなく、スタンプが押された切手を集めている人も多くおり、それぞれが好む切手の種類とスタンプの種類を探して収集するのだという。
換金された現金は、アジアやアフリカの保健医療事情の向上のために役立てられている。使用済み切手運動の目的は、JOCSの事業である、海外における保健医療協力のための資金援助の一助とすること、また使用済み切手収集を通して、人々に海外への保健医療協力の実情や、その必要性を知ってもらうことにある。
寄付される使用済み切手は例年減少傾向にあるが、昨年は、4月1日から9月30日にかけて行われた送料無料キャンペーンが功を奏し、前年比約100万円増の2036万円の換金額となった。だが、「キロボックス」の慢性的な在庫不足は解消されていないという。今年も、4月1日から9月30日まで行われる送料無料キャンペーンが、より一層の寄付増加につながることが期待される。
無料キャンペーンの対象となる条件を満たさない場合は、着払いにて返送される。元払いによる使用済み切手の寄付は、常時受け付けている。送付にあたっての詳細は、JOCSのホームページ。問い合わせは、JOCS東京事務局切手部(電話:03・3208・2418)まで。