秋田県井川町浜井川にある自動車部品製造会社「スズキ部品秋田」の工場で29日朝、総重量約2トンの鋼材の束が50代の男性作業員2人に直撃し、死亡する事故があった。警察が関係者などから詳しく事情を聴くなどして、事故の原因などを調べている。共同通信などが伝えた。
同通信によると、2人は直径5センチ、長さ約8メートルの鋼材20本の束(総重量約2トン)を、ウインチでトラックからつり上げる作業をしていたが、29日午前8時40分ごろ、何らかの理由で鋼材の束が直撃したとみられている。
朝日新聞によると、死亡したのは太田裕さん(53)=同県男鹿市=と京谷正樹さん(59)=大井川町=の2人。太田さんがウインチを操作し、京谷さんはトラックの近くで作業をしていたという。
スズキ部品秋田は、スズキ(静岡県浜松市)が全額出資する形で1972年に設立。スズキ部品秋田のホームページによると、昨年3月時点で従業員は約440人。