時事通信などによると、関西電力は1日、同日午前10時20分ごろ、福井県美浜町の山中でヘリコプターから絶縁体800キロの入った木箱が落下したと発表した。けが人はないという。
関西電力では昨年10月にも、福井県高浜町の原子力研修センターの敷地内で、飛行中のヘリコプターから重さ2・6キロの木箱が落下する事故が起きている。この事故をめぐっては、国土交通省の運輸安全委員会が「重大インシデント」として調査を行っている。
運輸安全委員会によると、昨年10月に落下した木箱は縦約1・3メートル、横約0・5メートルの大きさで、上空約170メートルから落下。木箱は原子力研修センターの駐車場付近で発見され、死傷者などは出なかった。
毎日新聞の当時の報道によると、ヘリコプターは関西電力が空輸を発注していた中日本航空のもので、木箱は絶縁体を入れる容器で、機体につり下げたネットに入れられていたという。この時は、絶縁体を運んだ帰りであったため、木箱の中には絶縁体は入っていなかったとみられる。