新千歳空港で23日午後3時10分ごろ、新千歳発福岡行きの日本航空(JAL)3512便(ボーイング737−800型)の右エンジンから煙が出た。煙が客室内にも入り込んだため、乗客159人と乗員6人の計165人が緊急脱出した。NHKなどが伝えた。
NHKによると、JAL3512便は、23日午後2時34分に旅客ターミナルを出発し、離陸のために誘導路を走行していたが、煙が出ているという情報があり、誘導路で停止したという。
NHKの職員がJAL3512便に乗り合わせており、「午後3時ごろ、天候が悪くなったため出発を待って待機していたところ、機内で焦げたような異臭がして、右側のエンジンから煙が出ているように見えた」などと話しているという。この職員によると、機内では特に混乱はなかったという。
毎日新聞によると、脱出用シューターを使って脱出する際、乗客2人が手首や腰を打ち、痛みを訴えているという。また、同紙はエンジンから煙ではなく火が出たと伝えており、消防車8台が出動したが、消化活動はしなかったと伝えている。