新日鉄住金大分製鉄所(大分市西ノ洲)で16日夜、協力会社の会社員、古沢明さん(29)が高さ約7メートルから転落する事故があった。古沢さんは病院へ運ばれたが、死亡が確認された。新日鉄住金大分製鉄所での労災死亡事故は今年に入り、この事故を含め3件目。大分合同新聞などが伝えた。
同紙や大分放送によると、古沢さんは当時、海上に設けられた「シーバース」で、鉄鉱石を運ぶベルトコンベアの清掃の準備を1人でしていた。しかし、午後8時10分ごろ、高さ約7メートルのところにある幅約50センチの通路から転落。病院へ運ばれたが、全身を強く打つなどし、約7時間半後に死亡が確認された。
同紙によると、通路の周囲には高さ1・1メートルの柵が設けられていたが、出入りのため開閉できる部分があったという。
大分放送によると、新日鉄住金大分製鉄所での労災死亡事故は今年に入り、古沢さんの事故を含め3件目。前回の事故は、別の協力会社の男性作業員が全身にやけどを負って死亡するというもので、今回の事故の4日前に発生していた。