2年前の2014年3月から行方不明になっていた当時中学1年生だった少女(15)=埼玉県朝霞市=が27日午後、東京都中野区内で保護された。少女は「一緒にいた男がいなくなった隙に警察に電話をした」などと話しており、警察は少女が監禁されていた疑いがあるとみて、男の行方を捜査している。国内メディアが一斉に伝えた。
NHKによると、少女が27日正午過ぎ、中野区のJR東中野駅近くの公衆電話から「助けてほしい」と警察に電話を掛け、警察が保護した。少女は母親にも電話を掛けており、警察は、所持していた学生証から本人だと確認したという。
この少女は、中学1年生だった14年3月10日、中学校を出た後、学習塾に行く予定だったが姿を見せず、行方が分からなくなっていた。自宅の郵便受けには、「探さないでください」などと書かれたメモが入っており、同19日には少女のものとみられる手紙が自宅に届いていた。この手紙は、少女の自宅から約20キロ離れた埼玉県上尾市内から投函されたとみられており、警察が捜査していたが手掛かりは見つからなかったという。
一方、産経新聞によると、行方が分からなくなった当日の午後3時45分ごろ、自宅前で少女が若い男性と話しているのを近隣住民が目撃していたという。また、少女はそれまで、無遅刻無欠席で、失踪直前も変わった様子はなかったという。
読売新聞は、少女が男に監禁されていたと話していると伝えており、保護された際はジャージーにサンダルという姿だったという。少女にけがなどはない。
日本テレビによると、少女は「今日は長時間、男がいなくなりそうだったから隙を見て逃げ出してきた。ずっと監視されていた。車に無理やり乗せられた」と話しているという。また、少女と共にいたのは、中野区に住む23歳の男とみられるという。