聖書の歴史的な正確さを支持する考古学的証拠が次々と発見されている。そのような発見の一つが、イエス・キリストが目の見えない人を癒やした古代のシロアムの池の発見だ。
この物語はヨハネによる福音書の中で、男性が目が見えない理由は彼自身の罪でも、彼の両親のせいでもないとイエスが弟子たちに語っている箇所だ。イエスは地面に唾を吐き、そのつばで泥を作り、目の見えない人の目に塗り、「シロアムの池に行って洗いなさい」と命じた。
キリスト教徒の作家エリック・メタクサス氏は、10年前にこの池が発見されたことによって、専門家の一部から上がっているヨハネによる福音書や聖書全体への疑念が消し去られるべきだと語った。
「何年にもわたり、学者の中には4番目の福音書の歴史的な正確さを疑う人もいました。しかし、シロアムの池に浸ることで癒やされるでしょう」とメタクサス氏はその寄稿文で述べた。
彼は、シロアムの池の発見が神殿の丘付近の送水管の修繕工事中だったため、「ほとんど事故のようなもの」だったと指摘した。
この古代の池の発見はヨハネによる福音書を支持する考古学的な証拠になるだけでなく、旧約聖書の歴代誌に書かれた事件の証左にもなる。
聖書のこの箇所は、ヒゼキヤ王が「上の方にあるギホンの湧き水をせき止め、ダビデの町の西側に向かって流れ下るようにした」(歴代誌下32章30節)ことに触れている。シロアムの池はこの水路の一部だったと考えられている。
聖書の歴史的な正確性を支持する考古学的証拠が積み重ねられているのを受け、メタクサス氏はキリスト教徒も、またそうでない人すらも、聖書を信じないではいられないだろうと述べた。
「聖書が精査に堪えないために信じられないという学問的立場が徐々に崩れてきているということが、重要です」とメタクサス氏。
「もちろん、クリスチャンはそれを知っているべきです。しかし、他の人たちもそれを知ることができたら幸いです。知るためにシロアムの池に行かなければならないとしてもです」