わいせつなDVDを量産するシステム「コブラシステム」を開発したとして、ソフトウエア制作会社の久野洋一社長(52)=横浜市=と、インターネット関連の自営業、河野貴士さん(43)=愛媛県松山市=の2人が、わいせつ電磁的記録記録媒体有償頒布目的所持容疑で逮捕された。警視庁が1日発表したと、朝日新聞などが伝えた。
同紙やテレビ朝日などによると、久野、河野両容疑者が開発した「コブラシステム」は、120分のDVDでも数分で複製でき、海外のレンタルサーバーを使うなどしてインターネット上でわいせつなDVDを販売するシステムだという。
産経新聞によると、コブラシステムは販売サイトや売り上げ管理、さらに新作の提供もでき、久野、河野両容疑者はサイト1つ当たり300万円で販売業者に提供。朝日新聞によると、業者からは売り上げの約3割を受け取り、2014年以降、少なくとも約7200万円を売り上げていたとみられている。久野、河野両容疑者はともに「関係ない」と容疑を否認している。
産経新聞によると、インターネット上のわいせつDVDの販売は、コブラシステムを利用したものが主流だったとみられ、少なくとも21サイトで利用が確認されている。
逮捕容疑は、昨年11月、同容疑で検挙された横浜市にあるDVD販売業者が、販売用に製作したDVD21枚を所持していたのに関わったというもの。
テレビ朝日によると、2人は友人同士で、久野容疑者がコブラシステムの開発を行い、河野容疑者が営業を担当していたとみられている。