東京都立川市「柏町」の住宅から119番通報があったが、通報を受けた消防署員が住所を現場から2キロ離れた立川市「栄町」と聞き間違え、救急車が約14分遅れるトラブルがあった。救急車が到着した時には、急病の男性(73)は心肺停止状態で、病院で死亡が確認された。国内主要各紙が伝えた。
朝日新聞や産経新聞によると、24日午前7時20分ごろ、立川市柏町の住宅から、男性の妻(73)が、「夫がトイレで倒れ、呼びかけに答えない」と119番通報した。救急車は約10分後に、最初に指示された立川市栄町の現場に到着。しかし、急病人はおらず、再び妻に確認。立川市柏町の正しい現場に到着したのは、同7時44分だったという。
119番通報を受けたのは、東京消防庁立川署の男性署員(48)。本来、住所は通報者に復唱してもらうが、この時は署員自身が復唱したという。
救急車の到着の遅れと、男性の死亡との因果関係は現在のところ不明。東京消防庁の原崎義之広報課長は「あってはならないことであり、家族の方、都民の皆様の信頼を損なったことに対し、心からおわび申し上げます」(朝日新聞)と語った。