JR北海道の男性車掌(60)が24日、特急「スーパー白鳥1号」に乗り遅れ、タクシーで追い掛けるトラブルがあった。このトラブルで、スーパー白鳥1号は約35分遅れたという。朝日新聞やスポーツニッポン紙が伝えた。
両紙によると、車掌が乗り遅れたのは、新青森駅発・函館駅行きのスーパー白鳥1号。JR北海道のホームページによると、スーパー白鳥1号は、新青森駅を午前10時17分に出発、次の青森駅を同31分に出発し、その次の蟹田駅を同56分に出発するスケジュールになっている。
一方、両紙によると、新青森駅〜蟹田駅間はJR東日本の車掌が運転し、蟹田駅以降、終点の函館駅まではJR北海道の車掌が運転することになっているという。乗り遅れたJR北海道の車掌は、蟹田駅の一つ前の青森駅でスーパー白鳥1号に乗り込むことになっていた。だが、スーパー白鳥1号の青森駅の出発時刻である午前10時31分と、蟹田駅の出発時刻である同56分を勘違いし、乗り遅れたという。
乗り遅れた車掌は青森駅からタクシーに乗り、スーパー白鳥1号を追い掛けたが、スーパー白鳥1号は蟹田駅で停車。JR北海道の車掌が蟹田駅に到着後、35分遅れて出発したという。スーパー白鳥1号は8両編成で、乗客約200人が乗っていた。
スポーツニッポン紙によると、車掌は担当区間が始まるまでは客室で待機可能であるため、JR東日本の車掌は、JR北海道の車掌が青森駅で乗り遅れたことを気付かなかったという。
朝日新聞によると、乗り遅れた車掌は、JR北海道函館支社所属。同支社は「乗客に申し訳ない。再発防止に向け指導を徹底したい」(スポーツニッポン紙)と話している。