愛知県安城市今本町の名鉄名古屋本線で6日夜、安城市内の市立中学校に通う男子生徒(15)が、電車にはねられ死亡した。警察は自殺の可能性が高いとみて調べている。男子生徒が通う中学校では、翌7日が始業式で、6日までは冬休みだった。産経新聞などが伝えた。
同紙によると、男子生徒は6日午後10時20分ごろ、名鉄名古屋本線の路線内にガードレールと踏切の支柱の間から進入。電車は新安城発豊明行きの回送電車で、男性運転士(42)が男子生徒を発見して急ブレーキをかけたが間に合わなかったという。
現場近くからは男子生徒の自転車が見つかった。読売新聞によると、遺書などは見つかっていないが、自殺の可能性が高いとみられているという。
男子生徒が通う中学校の教頭が産経新聞に話したところによると、男子生徒は生活態度に特に問題はなく、校内アンケートではいじめとみられるような記述はなかったという。同級生の女子生徒も同紙の取材に対し、「6日夜に塾で見掛けた。変わった様子はなかった」と話している。
産経新聞によると、愛知県ではこの日午後、名古屋市名東区の地下鉄の駅で、同じく中学3年の男子生徒(15)が電車にはねられ死亡している。この男子生徒は私立中学校に通っており、この日は始業式で登校したが、午前中に早退。交友関係で特にトラブルはなかったというが、自殺とみられている。