東京都日野市百草(もぐさ)の京王線百草園駅で27日午後0時40分ごろ、市立中学校に通う中学3年の男子生徒(15)が、百草園駅を通過していた電車にはねられ死亡した。遺書は見つかっていないが、目撃情報から自殺の可能性があるという。NHKなどが伝えた。
NHKや毎日新聞によると、生徒をはねたのは、京王線・新宿発高尾山口行きの10両編成の下り準特急電車で、百草園駅には止まらず通過する電車だった。電車の運転士は「ホームを通過していたら、男子生徒が線路に倒れ込んできた」(NHK)と話している。生徒は病院へ搬送されたが、頭を強く打つなどして約2時間半後に死亡した。
生徒は電車にはねられる約20分前、塾へ行くと告げて、百草園駅から約2キロは離れた自宅を出ていた。塾は自宅の近くにあり、百草園駅を利用する必要はなかったという。
生徒が塾へ来ないため、塾から連絡があり、母親が行方を探していた。毎日新聞によると、家族は生徒について特に変わった様子はなかったと話している。警察は、自殺の可能性も含め慎重に捜査を進めている。