岐阜県中津川市の国道256号の交差点で21日午前0時半ごろ、中国籍の男女2人が乗った乗用車が、センターラインをはみ出し、対向車線脇の信号機に追突する事故があった。現場は中津川市付知町の片道1車線の直線道路で、当時路面は凍結し、一部に3センチの積雪があり、スリップしたとみられている。共同通信などが伝えた。
同通信や中日新聞によると、乗用車の助手席に乗っていた男性の甘冠威さん(25)は頭を強く打ち、病院へ運ばれたが約5時間後に脳挫傷で死亡。運転手の女性、徐嘉怡さん(25)も頭を強く打つなどして意識不明の重体だという。
日本テレビによると、2人は20日夕方、中国・マカオから中部空港(愛知県常滑市)に到着。自動車は、甘さんが同日夜に中部空港で借りたレンタカーで、下呂温泉(岐阜県下呂市)に観光へ向かう途中だったとみられている。毎日新聞によると、車内からは2人のパスポートや観光用のガイドブックが見つかったという。