長野県軽井沢町の国道18号で15日未明、スキーツアー客を乗せたバスが崖から転落し、これまでに14人の死亡が確認された事故で、ツアーを企画した旅行会社「キースツアー」(東京都渋谷区)の福田万吉社長が同日、「大変申し訳ございませんでした」などと謝罪した。TBSなどが伝えた。
この事故は、国道18号の碓氷(うすい)バイパス入山峠付近で15日午前2時ごろ発生。キースツアーが企画したスキーツアーの客ら乗客39人と運転手2人の計41人が乗っていた。バスは、東京都羽村市のバス会社「イーエスピー」が運行していた。
朝日新聞によると、乗客39人は18〜32歳の男女で、男性運転手2人を含む男性9人と女性5人の計14人が死亡し、27人が重軽傷を負った。また、同紙がキースツアーの話として伝えたところによると、乗客は首都大学東京の学生らだったという。
福田社長は、法令違反はなかったとする一方、「バス会社が起こした事故ではあるが、私どもが企画して運行しているツアーで事故、大変申し訳ございませんでした」(TBS)と謝罪した。
一方、バスは事前の予定では、事故現場ではなく上信越道を通る予定だったという。これまでも運転手の判断で一般道を通ることはあったというが、今回なぜ一般道を通ったかはこれまでのところ不明。
NHKによると、キースツアーは東京都に旅行業登録をしており、東京都が近く立ち入り検査に入る。立ち入り検査には、観光庁の職員も同行するという。