三重県御浜町の中学2年の女子生徒(14)を誘拐したとして、同県の津地検は12日、未成年者誘拐の罪で、高知市の会社役員、波川智央(ともひさ)容疑者(33)を起訴した。共同通信などが伝えた。
同通信によると、波川被告は、スマートフォンのアプリで知り合った女子生徒が未成年者だと知りながら、家出するように誘惑。昨年11月18日朝、女子生徒が学校へ行くため家を出たところ、家族に無断で連れ出し誘拐した疑いが持たれている。
日本テレビによると、波川被告と女子生徒はスマートフォンの「出会い系アプリ」を使って知り合った。女子生徒には家出願望があり、波川被告は高知市の自宅で1カ月以上、女子生徒を寝泊まりさせていたという。
波川被告は逮捕時、「家出したいと頼まれた」などと話していたが、津地検は波川被告の現在の認否について明らかにしていない。
この事件では、三重県警が昨年12月、女子生徒が行方不明になっていることを発表し、情報提供を呼び掛けて公開捜査をしていた。