横浜地裁は25日、フィリピンで現地の少女にみだらな行為を行ったり、裸の写真を撮影したとして、児童買春・児童ポルノ禁止法違反の罪に問われていた元横浜市立中学校長の高島雄平被告(65)に対し、懲役2年、執行猶予4年の判決を命じた。複数の国内メディアが伝えた。
この裁判で高島被告は、2013年12月〜14年1月、フィリピンの首都マニラ市内のホテルで、12〜14歳ぐらいの現地少女3人に金を払い、みだらな行為をした上、少女の裸など計25枚を撮影し、SDカードに保存した罪などに問われた。
NHKによると、大森直子裁判官は、経済的に困窮する少女たちの状況に乗じた卑劣な犯行で、性的欲求を満たすために常習的に犯行を繰り返していたと指摘。一方、「二度としないと誓っている」と、高島被告の反省の姿勢についても触れた。
高島被告は1988年にフィリピンの日本人学校に派遣された際、児童買春に手を付け、帰国後も渡航を繰り返し、児童買春を続けた。今年4月に逮捕され、自宅からはフィリピンで撮影したとみられる女性の写真14万点以上が見つかり、買春した女性の数は約1万2千人に上るという。