インターネット上で生まれたファンタジー小説『まおゆう魔王勇者』や『ログ・ホライズン』の著者である橙乃(とうの)ままれ(本名・梅津大輔)氏(42)と、橙乃氏が代表取締役を務める著作権管理会社「m2ladeJAM(マーマレードジャム)」が10日、法人税約3000万円を脱税したとして、東京地検特捜部から在宅起訴された。毎日新聞などが伝えた。
同紙などによると、橙乃被告は2011年、自身の作品の印税や著作権を管理するために m2ladeJAM を設立。しかし、14年3月期までの3年の法人所得約1億2000万円を申告せず、法人税約3000万円を脱税したとされている。
この脱税については、東京国税局から告発されていたことが既に今年4月、報道されていた。橙乃被告は東京国税局からの告発を受け、自身の公式サイトに読者や関係者へ宛てた文章を掲載。既に修正申告、納税手続きなどは済ませていることを伝えた上で、「今回の件を重く受け止め、今後このようなことのないように努める所存です。読者の皆様および関係者の皆様には大変ご迷惑、ご心配おかけし、申し訳ありませんでした」などと謝罪していた。
インターネットの掲示板などに投稿した小説が書籍化された『まおゆう魔王勇者』と『ログ・ホライズン』は、累計で170万部以上を売り上げ、テレビアニメ化もされるなどヒット作品となった。