架空の手数料などにより、2年間で所得約1億2000万円を隠し、法人税約3400万円を脱税したとして、不動産会社「ランドキューブ」(東京都新宿区)と、同社の原野正大社長(42)が、法人税違反容疑で東京地検から告発された。国内メディアが伝えた。
毎日新聞が関係者の話として伝えたところによると、原野社長は、別の不動産業者に虚偽の契約書と領収書を作成させ、この業者に業務を依頼したように装い、架空の業務手数料を計上していた。これにより、2013年3月までの2年間で約1億2000万円の所得を隠し、法人税約3400万円を脱税していた疑いが持たれている。
また、こうした不正は決算期末が近い2〜3月に集中していたという。隠した所得は、原野社長個人の銀行口座や現金などで保管し、事業資金の確保などに充てていたという。
ランドキューブは、新宿区西早稲田に本社がある不動産会社で、2009年設立。資本金は9800万円。ランドキューブのホームページによると、マンションマネジメント事業、教育支援事業、生命保険事業、セカンダリーマーケット事業、戸建住宅事業、ファミリーマンション事業などを手掛けている。